ネットショップ開業の為に勉強すべきこと5選【ネットの知識ゼロでも問題なし】
ネットショップの勉強で悩んでいる人「ネットショップを開業したいけど、何を勉強したらいいんだろう…。ネットの知識とかゼロでも、大丈夫かな。」
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
ネットショップ開業の為に勉強すべきこと5選+番外編
- ①:キャッシュフローと在庫を勉強する
- ②:マーケティングを勉強する
- ③:セールスライティングを勉強する
- ④:広告とメディアについて勉強する
- ⑤:WEBデザインを勉強する
- 番外編:英語学習
- ネットの知識ゼロでも、問題ない理由
記事の信頼性
記事を書いている私は、ネットショップ歴10年ほど。
現在も国内外で15店舗を運営し年商10億円を超えています。
読者さんへの前置きメッセージ
本記事では「これからネットショップ開業したいけど、何を勉強したらいいのか分からないよ」という方に向けて書いています。
この記事を読むことで、【ネットショップを開業するために、何を勉強すればいいのか】をイメージできるようになると思います。
ネットショップをうまくやっていくためには、知識とテクニックが必要になります。
しかし、インターネット業界のテクニックには流行があり、やり方はどんどん変わっていきます。ちなみに、テクニックはこんな感じです。
» あなたは何を売る?ネットショップで売れる商品の見つけ方【未経験でも大丈夫】
なので今回は、テクニックよりも大切で不変的な【知識】に焦点をあてて、学んだ方がいいことを取り上げます。
先に伝えておきますが、本の紹介が多いです。
私自身、この10年でたくさんの事を失敗し、その度に勉強してきました。本記事では、その中から自信を持っておすすめできる内容だけを厳選しています。もし、あなたが今日一歩前に進めたら、私が10年かかった学びを、あなたはたったの3ヶ月で達成できるはずです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
もくじ
ネットショップ開業の為に勉強すべきこと5選
知識は多いに越したことはありませんが、目移りすると勉強に時間がかかるし、効率が悪くなってしまいます。
なので、10年ネットショップを経験した中から「まずはこれを勉強すれば大丈夫」という内容をご紹介します。
①:キャッシュフローと在庫を勉強する
「最初にこれ?」と驚いた読者さんが多いと思います。
ただ、私は自信をもってキャッシュフローと在庫の勉強が最優先だと断言します。
理由は、事業の存続に影響するからです。
ネットショップというのは、商品を仕入れて・販売します。シンプルに言えば安く買って高く売り、その差分が利益になります。
商品が売れてくると、売上と利益の数字だけを見て「うまくいってきたな〜」と感じることが増えますが、そういう時こそ要注意です。
なぜかというと、仕入れなどの出金・売上などの入金という現金の入出金タイミングを把握していないと【必要なときに現金が無い】という恐ろしいことが起こるからです。
「ネットショップは黒字倒産が多い」
と言われることが多いですが、私は業界にキャッシュフローの勉強が足りない人が多いせいだと考えています。
黒字倒産とは
黒字倒産(くろじとうさん)とは、損益計算書上では黒字の状態であるにもかかわらず、資金繰りの関係で法人などが倒産してしまうことを指す。
引用:黒字倒産 – Wikipedia
あなたの家計で考えてみてください。
例えば、毎日食べるし安くなるからとお米を半年分買ったとします。もし、冠婚葬祭などで急にお金が必要になったときに現金が足りなくなったらどうでしょうか?お米で支払いはできないですよね?
ネットショップの資金繰りは家計を考える様なものです。ぜひ最初に勉強しましょう。
②:マーケティングを勉強する
マーケティングとは売れ続ける仕組み作りのことです。
「どうやったら商品が売れるのか?」を、人間の行動心理から考えていきます。
マーケティングの考え方自体は昔からあり、WEBマーケティングやデジタルマーケティングも元をたどればマーケティングの一部です。デジタルマーケティングと呼ばれているのは、インターネットなどのデジタルな道具を使ってマーケティングを行うことを意味しています。
なぜネットショップにマーケティングが必要か?
商品を並べるだけでは売れないからです。
ネットショップにはライバルが多く、ライバルもまた必死に運営しています。
あなたのお店はそういう市場の中でお客さんに見つけていただき購入してもらわなければいけません。
そこで必要になるのがマーケティングです。
集客して、接客して、購入したお客さんにリピーターになってもらう。
ここには戦略が必要になってきます。
マーケティングに関する本は今まで十数冊読みましたが、古き良きものと最近のものをご紹介します。奥が深いので何冊か読んでみるといいと思います。
③:セールスライティングを勉強する
文章を書く技術のことです。
セールスライティングやコピーライティングと呼ばれています。
ネットショップの商品販売ページは主に画像と文章で構成されています。
実店舗の様にあなたがお客さんを対応することはありませんので、商品販売ページの画像と文章で商品の魅力を伝えなきゃいけません。それだけでも難しく感じますよね。
想像してみてください。
例えば、こしひかりやあきたこまちの様に、既に有名な商品を販売する場合は生産地や内容量などを掲載するだけでもお客さんは理解してくれます。でも、無名な商品だとどうでしょうか?
自分で開発した様な商品は最初は無名であり、それを「今買いたい」と思わせなければいけません。そのためにセールスライティングの技術が必要になります。
「自分は文章を書くのが苦手なんだよな…」と思った方、安心してください。セールスライティングには型があります。型に習って文章を書くだけでいい感じの文章を書くことができます。
この本は、成功事例が網羅されているので、真似をするだけでもいい文章を書くことができます。私は、たまに読み返したり辞書みたいに使っています。
本以外にも、本を読む・文章を書くというのもおすすめです。
TwitterなどのSNSへ投稿するというのも練習になると思います。
④:広告とメディアについて勉強する
ネットショップを作ったあと、そのまま何もしなければ基本的には人は見に来ません。
インターネット上のWEBページというのは、砂浜の砂の一粒の様なものだからです。
この記事にも書きました。
» 【初心者向け】ネットショップ開業の5つのメリットと注意点【失敗しない為に】
だからあなたのネットショップを見つけてもらうためには集客が必要になります。
集客をするときに「どこで集客したらいいのか?」という疑問が出てくるんですが、メディアと広告の知識があれば「どこからどうやって集客すればいいか?」イメージできる様になります。
メディアの種類
ペイドメディア (Paid) |
広告などの買うメディア。 WEB広告やテレビ・ラジオCMなど。 消費者の目が厳しく費用が高くなりやすい。 |
オウンドメディア (Owned) |
自社が所有するメディア。 WEBサイトやSNS、パッケージやカタログ など。内容をコントロールしやすく費用 負担が低いが、運用側の負担が大きく成果が 出るまでに時間がかかる。 |
アーンドメディア (Earned) |
信頼や評判を得るメディア。 PRによる報道やSNSへの消費者の投稿や レビューなど。消費者の信頼が高く反応 させる力が強いが、コントロールできない 上にネガティブな反応が出るリスクがある。 |
これらはPOEメディアと呼ばれていて、これらを念頭に販売戦略を考えていきます。
ちなみに、「広告は費用がかかるしSEOは無料だからそっちで行きたい」という方が多いのですが、私はあまりおすすめできません。なぜかと言うと手間と時間がかかるからです。
確かにSEOは広告費は無料です。
しかし、時間と労力を広告費と捉えたときコストパフォーマンスとしてはどちらが良いのか疑問です。広告はマーケティング活動を効率的にするブースターの様なものなので、うまい感じに併用していくことをおすすめしています。
⑤:WEBデザインを勉強する
ネットショップ内の見た目を作るための技術です。
具体的には以下の3つになります。
- 文章
- 画像
- プログラミング言語
文章は前述のセールスライティングでなんとかなります。
画像については、撮影+写真加工+画像編集が必要になるのですが、撮影は正直最近のスマホであればいい感じの写真が撮れると思います。写真加工はアプリでもできますね。YouTubeで「スマホ 撮影 テクニック」などで検索して勉強してみてください。
画像編集の画像というのは写真に目立つ言葉が書いてたり背景がついてたりする画像のイメージです。こういう感じです。
このパンの画像はスマホアプリのCanvaで作成しました。昔はPhotoshopというアプリが必須だったんですが、最近はすごく簡単でしかも安いサービスがありますので、それで十分だと思います。
» デザイン作成を無料で簡単に!| Canva(キャンバ)
無料プランもありますので、まずは使って見てください。
私はProプランに加入してますが、それでも月額1500円程度なんでコスパがいいです。
次にプログラミング言語ですが、ネットショップであればHTMLとCSSぐらいで十分です。個人的には学ぶより慣れる方がやりやすかったです。ショップを作って実際にお店をいじりながらWEBサイトやYou Tubeなどで調べて覚えていました。
本を読みたい場合は以下がおすすめです。
無料のWEBサイトであれば以下がおすすめです。(いつもお世話になっております!)
» とほほのWWW入門
番外編:英語学習
必須じゃないのですが、英語力は仕入れに大きく影響します。
例えば、海外生産の商品を国内商社から仕入れると、仕入れ価格に手数料が含まれているので高くなります。
経験上は国内商社からの仕入れだと40%ぐらい海外仕入れ価格に上乗せされてます。
高いですよね?海外メーカーから直接仕入れた方がだんぜん安いです。
英語学習は習慣にした方がいいので以下のサイトがおすすめです。
» 【公式】スタディサプリの英会話・TOEIC®TEST対策
ネットの知識ゼロでも、問題ない理由
ここまでネットショップを開業するための勉強について取り上げました。
読者さんの中には「ネットの知識がゼロだけど大丈夫かな…」と不安になっている方もいると思います。
安心してください。問題ありません。
なぜかと言うと、ネットショップは特殊なWEBビジネスではなく、小売店だからです。
ネットのテクニカルな技術はそこまで必要ありませんし、どちらかと言えば商品開発やマーケティング、顧客対応の方が重要になってきます。
私が10年前に始めたときは、知識ゼロでした。機械に詳しいわけでもありません。
前職は洋服屋の実店舗で、対面接客でお客さんと会話をしながら販売していました。
それでも大丈夫でした。ネットショップに飛び込んだあとは、顧客対応や在庫管理から始め、最初は、非対面の接客だしメールが多いので違和感はありましたが、すぐに慣れました。WEBデザインについても、時間はかかりましたが勉強してなんとかなりました。
「自分はインターネットの知識が全然ないし、向き不向きがあるのでは?」
という疑問が出ることも理解できます。
でも、勉強と練習をやり続ければ必ず身につきます。
うまくいっていない人は、途中で諦めた人がほとんどだからです。誰でも初めは初心者ですから、まずは何か勉強を進めることをおすすめします。
以上です。記事が参考になりましたら幸いです。